皆さんこんばんは、まつぼっくりです。
先日、「3Dプリンターを DIYで使いたい!3Dプリンター導入編」の記事で家庭用3Dプリンターについて紹介させていただきましたが、今回は実際に造形のためのデータ(スライスデータ)を作ってみましょう。
3Dプリンターで実際に製品を作る方法は大きく分けて3パターンです。
① ネット上に公開されているモデルデータから作る
②自分でCADソフトでモデリングし作る
③スキャンして作る
ここで言うデータとは、3Dプリンターで造形するためのデータのことで、スライスデータなどと呼ばれています。
データと言ってもたくさんあって、ややこしいですよね( ゚Д゚)
私も最初全くわかりませんでした。。。
今回の記事では①について作り方を紹介させていただきます。
あっ、本編に入る前にそれぞれの特徴を簡単に説明しますね😀
造形データの作り方3パターン | 特徴 | 難易度 |
---|---|---|
① ネット上に公開されているモデルデータから作る | 誰かが作ったモデルデータをダウンロードしプリントするので、自分の好きな形状は作れないが、データ作成が不要なので簡単。 | 低 |
② 自分でCADソフトでモデリングし作る | CADソフト使って自分でモデリングし、プリントするのでなんでも作れる。ただCADスキルが必要。 | 中 |
③ スキャンして作る | 3Dスキャナーを使用して、すでにある製品を形状スキャンし、複製する。(リバースエンジニアリングとも言う) | 高 |
ちなみにCADによるモデリングはFusion360がお勧め。
トライアル版は無料で使えるので、興味があったらお試しください。
余談はここまでとして、それでは、ネット上に公開されているモデルデータの作り方を説明した本編をどうぞ( ・`д・´)
公開データの取得
世の中には素晴らしいアイデアで自分で作った3Dプリンター製品を無料公開している方々がいます。
ここでは、私がよく使用させていただいているサイトをご紹介します。
データを無料公開しているサイト
■Thingiverse
このサイトは登録等不要で、いろんなカテゴリーの中から検索でき、多くの3Dデータが投稿されており、私も家庭用の便利グッズなど探したいときにはいつも使わせていただいています。

■3D CAD DATA.com
このサイトはユーザー登録が必要ですが、日本の方が公開されているデータが多く、説明文など、英語ができない私としては大変助かります。

他にもたくさんの3Dプリンターデータを公開されているサイトはありますが、私の使用している2点のご紹介でした!
スライスデータ(3Dプリンター用造形データ)の作成
3Dプリンターで製品を作るには、造形データ(スライスデータ、STLデータ)が必要になります。
まずは簡単に3Dプリントされるまでの流れを説明します。
スライスデータとは?
スライスデータとは、簡単に言うと「造形物を輪切りにしたデータ」です。
わかりずらいですよね?
下図で説明します。

STLデータは本記事冒頭の「データを無料公開しているサイト」でダウンロードできます。
ダウンロードしたあとにスライスデータにする処理が必要なんですね。
処理するためにはスライサーというソフトが必要です。
私が使用しているフリーソフトのUltimaker Curaについて下記で詳しく紹介します。
Ultimaker Curaのインストール
まずは無料のスライスソフト、Ultimaker Curaをダウンロードしましょう!

Ultimaker Curaの初期設定
ダウンロードが完了したら、さっそくUltimaker Curaを開き、購入した3Dプリンタに設定します。
下記画面はすでに設定後の画面ですが、Settings→Printer→Add printer…から、購入したプリンターを選択します。

さらに、 Settings→Extruder1から、ノズル径、使用しているフィラメントの種類を選択します。
これで装置の設定は完了ですね。
スライスデータの作り方
左上のファイルボタンをクリックして、開きたいSTLファイルを選択します。
下記は取り込んだ状態ですね。

そのあと右下のSliceをクリックすると造形時間が表示され、スライスデータが作られます
どんなデータになったかというと??
上部のPREVIEWボタンを押してみましょう!
スライスされたデータができているのがわかりますね。

スライスデータの書き出し方
ここまで来たら、このスライスデータを3Dプリンターに付属している記憶媒体に書き出しです!
Save to Fileを押して任意の記憶媒体に保存します。
あとは、お手持ちの3Dプリンターの取り扱いに従って造形してみてください!
まとめ
この記事ではSTLデータから造形するためのスライスデータの作成方法をまとめました。
Ultimaker Curaの操作はまだまだ奥が深く、この記事ではすべては伝えきれないので、また他の記事でご紹介できればと思います。
お付き合いいただきありがとうございました。
ではまた!