こんばんは まつぼっくりです。
前回の記事では、「3Dプリンターを DIYで使いたい!データ作成編」で造形するためのスライスデータについてご紹介しました。

スライスデータがどういうものか皆さんご理解いただけたでしょうか?
3Dプリンターでモノを作る際に最も重要になってくるのがスライスデータの作成です。
前回はこのスライスデータについて簡単に説明しましたが、実はもっと奥が深い工程になります。
ヘッドの動作速度を変えて品質を変えたり、サポートの立て方を変えて効率よくプリントしたり、充填率を変えてプリント速度を早くしたり、と。
スライスデータの作り方(Curaの使い方)については一つの記事では紹介しきれないので、別途ご紹介できたらと思います。
さて、今回は実際に造形してみましょう!
スライスデータは準備OK!この後どうやって作るの?
それでは、造形スタートまでの一連の流れを説明しますね。
私の購入したEnder3での手順になりますが、参考までにご覧ください。
電源ON!
まずは右側面にある電源ボタンを押し、起動します。
電源ボタンを入れるとパネルの電源が入ります。


キャリブレーションの仕方
電源を入れたらキャリブレーションしましょう。
キャリブレーションとはプリント1層目がしっかりベースにくっつくようにコピー用紙1枚分(0.1㎜)のクリアランスで調整することです。
それでは、実際にやってみましょう。
まず、ダイヤルを一度押して、メニュー画面*¹を表示します。
そしてダイヤルを回して「Prepare」を選択*²し、Auto home*³を押します。


するとヘッドが動き出し、home位置に移動します。
ここまでいいでしょうか?
Auto homeを実行すると、ベースのアクチュエーター(モーター)にブレーキがかかり動かなくなりますのでDisable steppers*⁴で解除しましょう。

Disable steppers*⁴ を押して解除したら、いよいよ 造形の成功を左右するベースとヘッドのクリアランス調整です。
クリアランス調整はベースとヘッドを手動で動かし、コピー用紙一枚を挟み、左手前→左奥まで4か所を調整していきます。




感覚としてはコピー用紙を引っ張った際に若干固く擦れるくらいですかね。
ここは感覚になりますが、抵抗が強いほうがクリアランスが小さく、1層目をベースに密着させやすいので、造形中の剥離不具合が発生しづらくなります。
剥離不具合とは、フィラメントを積層していくと熱収縮によって反ってしまい、ベースから剝がれてしまう現象です。
クリアランスの調整でこの不具合は出ないようにしましょう!
スライスデータの移し方
次にスライスデータを読み込んでみましょう。
microSDを差し込み*⁵、Print from TFを選択*⁶するとmicroSDに入っているデータが表示されます。


造形スタート!
造形したいスライスデータを選ぶと造形スタートです!


まとめ
今回は造形編についてご紹介しましたが、いかがでしたか?
3Dプリンターの種類によって操作方法は違いますが、大枠の流れはご覧いただけたかと思います。
3Dプリンターの基本編として、購入編~データ作成編~造形編と3記事でお届けしましたが、下記に記事のリンクを貼りますので見返して頂けたらと思います。


今後基本編以外に、詳細編についても書かせていただきますので、お楽しみに!
ではおやすみなさい(-_-)zzz